キャンプ歴2年目15泊目内ソロ15泊目@宝満山キャンプセンター
(2021/9月 通算116泊、内ソロ101泊目)
※この記事は、前・中・後編の三部構成の前編です。
前編:キャンプ場情報主体
中編:キャンプ中の話題・ネタ主体
後編:帰宅途中の観光や耳より情報主体
■経緯
緊急事態宣言が延長になった・・。
で、泣く泣く9月に予約していた県外のキャンプ場を軒並みキャンセル。
痛過ぎる!。・゚・(ノД`)・゚・。
お陰でこの夏、攻略予定だったキャンプ場に、なかなか行けません!
だが、嘆いていても進展はない。
私はキャンプ場難民・・。
さぁ、予約可能なキャンプ地を血眼で探せ!
(`TωT´)
で、
結構涼しくなってきたが、まだ昼間は暑い。
なので、キャンプ地の標高は高い方が良い。
そう考えると、選択肢は1箇所しか無かった。
「宝満山キャンプセンター」

標高790m、無料の山の上にあるキャンプ場だ。
福岡県内では、最も標高が高いキャンプ地。
但し、
駐車場から徒歩2~2.5時間!
つまり、登山キャンプが前提である。
以前の私だったら尻込みしていただろう。
だが、今の私はキャンプ上級者にクラスアップ済み。
・徒歩キャンプスキル
・野営スキル
・登山キャンプスキル
必要なスキルは獲得している。

そして何より、九重の「坊ガツルキャンプ場」を攻略した実績もある。
ロンダルキアの洞窟は制覇済みだ!

九重 坊ガツルの画像です
従って、今の私に「宝満山キャンプセンター」は、
最早敵ではない!(`・ω・´)
”手応えのあるキャンプ地”
その程度にしか、脅威を感じない!
私も成長したものだ。
よし、行くぞ登山キャンプ第二弾!ヽ(`∀´)ノ
■登山計画
一般的な登山口は2つある。
①竈門神社正面コース(基本)
『鬼滅の刃』主人公 竈門炭次郎由来の地として有名な神社
宝満山は竈門神社の山です。登山口が神社近くにある。
途中に水場が2箇所、安全な階段道。人が多い。
②宇美町昭和の森一本松公園コース
言わずと知れた便利な無料キャンプ場
キャンプサイト奥に登山口があるのです。
一般的には初心者は竈門神社から登る。
しかし、竈門神社は駐車料金400円がかかる。
昭和の森公園なら無料!(* ̄ω ̄)
駐車場代ケチって、少し難度が高い昭和の森コースを行く事にした。
登山素人のクセに、ソロ攻略の上、自ら難度上げるって、
バカなの!?(;゚ω゚;)
しかも、調べたらコロナの影響で昭和の森キャンプ場は閉鎖中。

公園入口の駐車場から登山口まで歩かなければならなかった。
いや~ん。(´・ω・`)
余計にゴールが遠くなった。
そして、この選択が、後々私に大打撃を与える事に・・。
■装備
◆今回のギア一式です。

バックパック:60L容量
このバックパックは安いのに秀逸な性能です。
アチコチにベルトバンドで外付け出来るので、
内容量以上の搭載が可能!
【外付けギア】
ギア①:テント(FIELDOOR 4Pドームテント)
「坊ガツル」と同じくコレです。って言うか・・
コレしか持ってない!(ノД`)
バックパックに外付け出来る事に気付いた。
これにより大幅に積載量が増加!
ギア②:コンパクトチェア(パチノックスw)
腰痛対策です。
地べたスタイルは、腰痛持ちにはツライのです。
なので私にとってチェアは必須。
ギア③:タラスブルバ 保温ボトル
今回も氷と水を入れて水筒にした。
登山途中の休憩では、キンキンに冷えた水分補給
キャンプ中には氷を出して、ウイスキーロックに
翌日までロック氷を保存できます。
ギア③:赤いケースにはビーコンライト入ってる
ギア④:マット(休憩時の腰掛け用)
【収納ギア】
①居住ギア
3シーズンシュラフ、フリースインナーシュラフ
テーブル天板、ペグ(テーブル脚用+テント用)
キャンドルランタン、モバイルバッテリー
ガイロープ、フック、スマホ、簡易三脚
着替え、レインジャケット、折り畳み傘
②調理ギア
バーナー(SOTO ST-310)、CB1缶、風防
マグカップ、100均鉄板、マルチツール
コッヘル(中・小)、箸、スプーン、ライター
アルミホイル、
③衛生ギア
キッチンペーパー、トイレットペーパー、
ビニル袋、金タワシ、タオル(通常+速乾の2枚)、
消毒液、蚊取り線香、ポイズンリムーバ、
常備薬(湿布、ロキソニン、皮膚炎塗布薬)
④食材
シャウエッセン、チーズ、冷凍パックドリンク、
冷凍麦茶ペットボトル(ここまでを保冷バックに)
米1.5合、即席味噌汁、わかめスープ、
乾燥ひじき・小海老・ゴマ、
レトルトぜんざい、切り餅、
歌瀬スパイス、クミンシード、マヨネーズ、
コーヒー、緑茶、
スキットル(スコッチ)、ミニボトル(ドライジン)
以上がバックパックに搭載されていました。
総重量約19kg
え?ヤバくない?この重量・・。
(;゚∀゚;)
■移動
娘を学校に送って出発。
八木山バイパスは渋滞する可能性があるので、
飯塚から、県道60号線で宇美町に抜けた。
計画通りの所要時間で「昭和の森」に到着した。
■登山
10:10 標高178m「昭和の森公園」入口駐車場
ここから冒険の旅は始まる!
(`・ω・´)
通常よりも高低差50m、時間20分のビハインド
登山口まで地味に遠い!(ノД`)
随分とマイナス位置スタートとなったが、
根性見せちゃる!ヽ(`Д´;)ノ
10:29 やっと登山口に着いた

既にキツイんですけど!(;゚ω゚;)
ここから緩やかな上り坂をゆっくり登って行く。
途中、ハンモックに良さ気なサイトを2箇所発見!

キャンプ場が再開されたら、ここに来よう!(*゚∀゚)=3
んで、平坦な道は全然ない。
ず~~~っと登り坂ですぅ・・。
じわじわ体力奪っていく、なぶり殺し坂である。
負けないからね!(;>ω<)
10:40 もう負けた!キツイ!休憩だ!
誰も居ないので、道の真ん中で小休憩
マットを敷いて座り込んだ。
すると女性が一人登ってきて、
女「ビックリした。」
ゆ「え?私がですか?」
女「遠くから見たら、猪かと思った。」
道で座り込んでいたら、そう思うかもw
実は、あと少し登れば、椅子になる適度な岩があった。

※これは帰りの時の写真
ここで休憩すれば良かった・・。(´・ω・`)
だが、後悔はない。ないったら無い!
11:00砂防ダムと渓流に出た。

この砂防ダムから、ずっと渓流の横を登って行きます。

台風の後の日なので、水量は多めなのかな?
澄んだ綺麗な水を見ると、気持ち潤う。
気持ちだけね!

雨上がりなので、登山道も沢になってた。
本格的に山道に入りましたよ。
11:05 キノコ見付けたので、2回目の休憩(早っ!)

気温21℃、もう少し風が欲しい。
でも、しばらくじっとしていると、汗が引きますね。

ヌメリツバタケ?かな?
もしそうなら、食用だった。
今晩のオカズを採り逃した!

コイツはヤバそうなので、触りません。(;゚∀゚)
11:30 3回目小休憩
登りがキツくなってきた。
ザックの重みで、スグに息が上がる。
休み休みで、少しずつ登って行くしかない。
しかし、
藪蚊が多くてしっかり休めないのがツライ!
(ノД`)
11:53 うさぎ道分岐点

右の渓流を渡って行けば「うさぎ道」宝満山直通コース
ロープに沿って進めば「河原(ゴウラ)谷コース」
難所ヶ滝と仏頂山経由で、宝満山に至るコース。
「河原(ゴウラ)谷コース」で行きます。(`・ω・´)
(行かなきゃ良かった!)
12:00 渓流を渡る難所?に来た。
ここから急勾配になり、キツさ5割増しに!
ここで、しっかり休憩をとる。

上流から冷たい空気が吹き下ろしてきて涼しい!

う~ん、気持ちの良い渓流だ。ここで寝たい!
でも藪蚊が多い!(;>ω<)

ここで難所ヶ滝まで500m。
まだまだ先は長いぞ、気合い入れろ!
12:30 雨が降ってきた。

身体の方は雨より汗で濡れてる感あるので、無視w
逆に雨が冷たくて心地よい♡
そこでレインジャケットを荷物に被せて進む。
荷物優先である。
12:44 難所ヶ滝への分岐到着

滝は体力的に帰りに寄った方が良くね?
そう思ったが、看板を見ると「滝まで20m」とあった
意外と近い!じゃぁ行ってみよう!(=゚ω゚)
と身体に鞭打って行く。
滝まで20m・・
・・嘘だった。(´Д`;)
絶対20m以上あるよ!
どんだけ見積甘いねん!ヽ(`Д´;)ノ
しかも、鬼の急傾斜じゃないか!(;>ω<)
それ早く言ってよ!
無い体力がゴッソリ奪われたんだけど!
もうやめて!私のHPはとっくにゼロよ!
12:55 難所ヶ滝に到着。
ゼェゼェ息をしながら登って来た。

チョロチョロ落ちる水量の少ない滝です。
正直、ショボい!(ノД`)
滝というイメージのダイナミック感はゼロ!
冬以外は、別に見なくていいかも。
冬季は滝が凍結して、凄い氷柱になるようだ。
あの水量なら、氷柱になり易いだろうね。

凍った姿は見てみたいが、ここまでの道程はかなりキツイ。
そして「あと20m」という嘘。
あの悪魔の囁き!(;>ω<)
許さない!
そして激キツ急登からの~・・
トドメの滝のショボさ!
心折れたね。ポッキリさ・・。(; ̄∀ ̄)
無駄に体力奪われたので、ここでまたしっかり休憩。

ホント、マット持ってきて正解だった。
雨で濡れてるから、岩の上も座れないんだよね。
マットならおケツも安心です。
で、早くも水筒の水が無くなった。
ヤバい。
キャンプセンターに行かないと、喉が潤せない。
干からびるー!(゚Д゚;≡;゚д゚)

んで、ここも蚊がいる。
ゆっくり休ませてぇー!。・゚・(ノД`)・゚・。
13:13 雨が止んだので再度出発。

急傾斜を慎重に降りて、分岐から尾根を目指す。
で、また登り始めたのだが・・
ちょっとぉ!?(;゚ω゚;)
こっからものっそいキッツいんだけどー!

下を見るとゾッとする急傾斜・・。
軽いロッククライミングじゃね!?
そう思える急勾配。普通に崖w
少し登るだけで息が切れる。
誰だよ昭和の森から登ろうなんて決めたの!
・・・。
私だー!(ノД`)
もうイヤ!もう登り坂要らない!
うわーん、登りたくないよー!
。・゚・(ノД`)・゚・。
13:30 休憩!休憩だ!
右膝に違和感感じるんだけど!?
ヤバいっしょー!
ヤバいっしょーコレー!(゚ω゚;≡;゚д゚)
13:55 やっと尾根に着いた。
ここの手前がシャレにならない難所だった・・。
なんで最後の最後にアスレチック用意するかな・・。
悪意としか思えない。

予定より1時間遅れのペース。
早めに登り始めて良かったよ・・。(;゚∀゚)
14:15 仏頂山山頂
コース途中にある山です。
最後の登りが地味にキツイ。

何気に宝満山よりも標高が高い件・・。
ついでに登頂した訳だが・・何コレ?
ラスボスより四天王の方が強かった的な?

森で何も見えん!
仏頂山で仏頂面!
登ったという実績だけゲットして、先に進む。
14:27 宝満山山頂とキャンプセンターの分岐

向こうに見える岩の上が宝満山山頂。
登頂は・・
無理無理無理!ヽ(゚Д゚;≡;゚д゚)ノシ
こんな荷物背負って、満身創痍で登れるか!
滑落して死んでまうわ!
後回しだ!ヽ(`Д´;)ノ
14:30 やっと着いたーー!(*>∀<)

ひぃーん!疲れたよー!
もう昭和の森から登って来るのは嫌だ!
私の残りHP1ですよ!休みたい。
でも、
それより水!水が飲みたい!
(;>ω<)
確かトイレの裏手側にあるという情報が・・
「水場まで2分」
まだ歩かせるんかーい!?
щ(゚Д゚;щ)
私のHPはゼロになった。
■到着
ヘトヘトですぅ!
水場でガブガブ水を飲んだら、生き返った。
何あの水、世界樹の雫なの?
(*゚∀゚)
汗だくのインナーとシャツを洗濯。
サイトに戻ってチェアを組み立てて、ドッカリ。
ふあ〜、やっとゆっくり出来ました。(*´∀`)
背中を預けて座れる幸せ、プライスレス!
そして蚊が居ない!それがいい!
(幸福を感じるレベルがガンガン下がってる)
■サイト紹介(2021/9月時点の情報)
標 高:795m(平地の-5℃)
サイト :フリーサイト(乗入不可)
※山小屋も利用可能
※駐車場から徒歩2~2.5時間
料 金:テントサイト 無料
山小屋泊 500円/名
山小屋休憩 50円
営 業:通年
利用時間:IN15:00 OUT10:00
予 約:テントサイトは不要
山小屋泊は要
公式HP:https://www.houmanzan.com/
トイレ :洋式バイオトイレ、紙有り
水 道:飲用可だが、自己責任
タワシや洗剤等無し
地 面:下草または土、平坦
ペグは適度な刺さり心地
(ハンマー不要)
ゴ ミ:持ち帰り
直 火:不可(焚き火自体がNG!炭火もダメ)
※蝋燭・固形/液体燃料コンロも不可
【備 考】
・テントは15時以降でなければ張れません
・基本的に火器はバーナーしか使えません。
アルストもNG!気化燃料バーナーでヨロ。
山小屋でもテントサイトでもダメ。
無論、焚き火や炭火もNG!
テン場であれば、蝋燭くらいは良いらしい。
でも基本ダメ(竈門神社から忠告されてるらしい)
・ハンモック可能な場所無し
・宝満山頂上まで徒歩5分
夜景が素晴らしいが、要ヘッドライト。
・電波は0~2本入る
・ペグハンマー(ゴム)無料貸出しあり
・シャワー・風呂は無い
【詳細写真】
宝満山山頂から下りてくるとこの景色。
キャンプセンター全景です。

フリーサイトですが、宿泊者が多い場合は詰めて張る事。
管理人が居る土日は、ひと言断って張る事。

↑写真右奥(サイト南西)に竈門神社方面への登山道がある

↑サイト北側:ロープから外は立入禁止。
うう~、ハンモックが出来るのに~。

↑山荘のデッキテーブルを利用する場合は50円
山荘の近くにトイレがあります。(写真右奥の建物)
サンシェードタープがある場所に、ペグハンマーの貸出あり

↑ トイレの奥側から徒歩2分弱の水場。
ここ以外にも、竈門神社方面の登山道沿いにもある
そっちはサイトからだと往復15分くらいかかる。
水の利用はここが無難

↑ 楞伽院(りょうがいん)山荘です。
元西鉄山岳部の手作り。
だが、竈門神社から神域に勝手に建てちゃダメと言われて寄贈。
全て有志の方が管理してます。
資材は手運び。ここまで担いで登るのは大変です。
トイレ用のウッドチップは15kgあるそうだ。
電気用のバッテリーは25kg・・うひぃ!(´Д`;)
山荘には管理人さんの詰め所もあります。

↑ テン場の規則です。
神社からの注意で、火事に非常に気を遣っています。
噴いたり、零れたりする燃料を使用する火器は使えません。
本日はここをキャンプ地とする!
(`・ω・´)
※中編につづく
「絶景の宝満山と拘りの山メシ&アテ!山の上のマティーニで過ごす宝満山キャンプセンター ★中編」
※後編はこちらからどうぞですぅ!
「チャック全開下山という偉業達成?ドラゴンボールを1つ集めて竈門神社で善逸に願いを!@宝満山キャンプセンター ★後編」
【キャンプ場総評】
標高が高くて涼しいです。虫は殆ど居ませんでした。
少し登れば宝満山の山頂。
夜景が美しいですが、登る時は細心の注意を。
云わずと知れて、ソロ向けですね。
そしてマゾ向けw
重いキャンプ道具背負って、600m登って来ると
ヘットヘトですわ!(;>ω<)
坊ガツルキャンプ場が最高難度と思ってたけど、
ダントツ宝満山の方が攻略難度高い!
考えてみればスグに判った。
坊ガツル:標高900→1200m、高低差300m
宝満山:標高200→800m、高低差600m
単純に倍はキツい!
そりゃ右膝裏の筋も痛めるわ!
坊ガツルが、ロンダルキアの洞窟なら、
宝満山は、ラストダンジョン!
鬼畜のハーゴン城だよ!
(;゚∀゚;)
誰だ、「最早敵ではない」とか言ったヤツ!
殴りたい。(; ̄皿 ̄)
で、
トイレは管理清掃されていて、山の上としては綺麗。
悪名高い坊ガツルトイレと比べたら美麗!w
でも、仕方ない事ですが、やはり清潔感はそこそこ。
用を足した後は、ボタンを押すとスクリューが回転。
ウッドチップと撹拌する事で分解を促す仕組み。
駆動機の電源は、ソーラーパネルと手運びのバッテリーですよ。
管理人さんに感謝しかないです。
水場まで少し距離がありますので、汲み置ける容器必須。
山水ですが飲めます。
胃腸が弱くて、心配なら煮沸すると良いです。
私はガブガブそのまま飲んでましたw
管理人さんは陽気で気さくな方です。
ルールをしっかり守って、綺麗に利用させて貰いましょう。
(2021/9月 通算116泊、内ソロ101泊目)
※この記事は、前・中・後編の三部構成の前編です。
前編:キャンプ場情報主体
中編:キャンプ中の話題・ネタ主体
後編:帰宅途中の観光や耳より情報主体
■経緯
緊急事態宣言が延長になった・・。
で、泣く泣く9月に予約していた県外のキャンプ場を軒並みキャンセル。
痛過ぎる!。・゚・(ノД`)・゚・。
お陰でこの夏、攻略予定だったキャンプ場に、なかなか行けません!
だが、嘆いていても進展はない。
私はキャンプ場難民・・。
さぁ、予約可能なキャンプ地を血眼で探せ!
(`TωT´)
で、
結構涼しくなってきたが、まだ昼間は暑い。
なので、キャンプ地の標高は高い方が良い。
そう考えると、選択肢は1箇所しか無かった。
「宝満山キャンプセンター」

標高790m、無料の山の上にあるキャンプ場だ。
福岡県内では、最も標高が高いキャンプ地。
但し、
駐車場から徒歩2~2.5時間!
つまり、登山キャンプが前提である。
以前の私だったら尻込みしていただろう。
だが、今の私はキャンプ上級者にクラスアップ済み。
・徒歩キャンプスキル
・野営スキル
・登山キャンプスキル
必要なスキルは獲得している。

そして何より、九重の「坊ガツルキャンプ場」を攻略した実績もある。
ロンダルキアの洞窟は制覇済みだ!

九重 坊ガツルの画像です
従って、今の私に「宝満山キャンプセンター」は、
最早敵ではない!(`・ω・´)
”手応えのあるキャンプ地”
その程度にしか、脅威を感じない!
私も成長したものだ。
よし、行くぞ登山キャンプ第二弾!ヽ(`∀´)ノ
■登山計画
一般的な登山口は2つある。
①竈門神社正面コース(基本)
『鬼滅の刃』主人公 竈門炭次郎由来の地として有名な神社
宝満山は竈門神社の山です。登山口が神社近くにある。
途中に水場が2箇所、安全な階段道。人が多い。
②宇美町昭和の森一本松公園コース
言わずと知れた便利な無料キャンプ場
キャンプサイト奥に登山口があるのです。
一般的には初心者は竈門神社から登る。
しかし、竈門神社は駐車料金400円がかかる。
昭和の森公園なら無料!(* ̄ω ̄)
駐車場代ケチって、少し難度が高い昭和の森コースを行く事にした。
登山素人のクセに、ソロ攻略の上、自ら難度上げるって、
バカなの!?(;゚ω゚;)
しかも、調べたらコロナの影響で昭和の森キャンプ場は閉鎖中。

公園入口の駐車場から登山口まで歩かなければならなかった。
いや~ん。(´・ω・`)
余計にゴールが遠くなった。
そして、この選択が、後々私に大打撃を与える事に・・。
■装備
◆今回のギア一式です。

バックパック:60L容量
アチコチにベルトバンドで外付け出来るので、
内容量以上の搭載が可能!
【外付けギア】
ギア①:テント(FIELDOOR 4Pドームテント)
「坊ガツル」と同じくコレです。って言うか・・
バックパックに外付け出来る事に気付いた。
これにより大幅に積載量が増加!
ギア②:コンパクトチェア(パチノックスw)
腰痛対策です。
地べたスタイルは、腰痛持ちにはツライのです。
なので私にとってチェアは必須。
ギア③:タラスブルバ 保温ボトル
今回も氷と水を入れて水筒にした。
登山途中の休憩では、キンキンに冷えた水分補給
キャンプ中には氷を出して、ウイスキーロックに
翌日までロック氷を保存できます。
ギア④:マット(休憩時の腰掛け用)
【収納ギア】
①居住ギア
3シーズンシュラフ、フリースインナーシュラフ
テーブル天板、ペグ(テーブル脚用+テント用)
キャンドルランタン、モバイルバッテリー
ガイロープ、フック、スマホ、簡易三脚
着替え、レインジャケット、折り畳み傘
②調理ギア
バーナー(SOTO ST-310)、CB1缶、風防
マグカップ、100均鉄板、マルチツール
コッヘル(中・小)、箸、スプーン、ライター
アルミホイル、
③衛生ギア
キッチンペーパー、トイレットペーパー、
ビニル袋、金タワシ、タオル(通常+速乾の2枚)、
消毒液、蚊取り線香、ポイズンリムーバ、
常備薬(湿布、ロキソニン、皮膚炎塗布薬)
④食材
シャウエッセン、チーズ、冷凍パックドリンク、
冷凍麦茶ペットボトル(ここまでを保冷バックに)
米1.5合、即席味噌汁、わかめスープ、
乾燥ひじき・小海老・ゴマ、
レトルトぜんざい、切り餅、
歌瀬スパイス、クミンシード、マヨネーズ、
コーヒー、緑茶、
スキットル(スコッチ)、ミニボトル(ドライジン)
以上がバックパックに搭載されていました。
総重量約19kg
え?ヤバくない?この重量・・。
(;゚∀゚;)
■移動
娘を学校に送って出発。
八木山バイパスは渋滞する可能性があるので、
飯塚から、県道60号線で宇美町に抜けた。
計画通りの所要時間で「昭和の森」に到着した。
■登山
10:10 標高178m「昭和の森公園」入口駐車場
ここから冒険の旅は始まる!
(`・ω・´)
通常よりも高低差50m、時間20分のビハインド
登山口まで地味に遠い!(ノД`)
随分とマイナス位置スタートとなったが、
根性見せちゃる!ヽ(`Д´;)ノ
10:29 やっと登山口に着いた

既にキツイんですけど!(;゚ω゚;)
ここから緩やかな上り坂をゆっくり登って行く。
途中、ハンモックに良さ気なサイトを2箇所発見!

キャンプ場が再開されたら、ここに来よう!(*゚∀゚)=3
んで、平坦な道は全然ない。
ず~~~っと登り坂ですぅ・・。
じわじわ体力奪っていく、なぶり殺し坂である。
負けないからね!(;>ω<)
10:40 もう負けた!キツイ!休憩だ!
誰も居ないので、道の真ん中で小休憩
マットを敷いて座り込んだ。
すると女性が一人登ってきて、
女「ビックリした。」
ゆ「え?私がですか?」
女「遠くから見たら、猪かと思った。」
道で座り込んでいたら、そう思うかもw
実は、あと少し登れば、椅子になる適度な岩があった。

※これは帰りの時の写真
ここで休憩すれば良かった・・。(´・ω・`)
だが、後悔はない。な
11:00砂防ダムと渓流に出た。

この砂防ダムから、ずっと渓流の横を登って行きます。

台風の後の日なので、水量は多めなのかな?
澄んだ綺麗な水を見ると、気持ち潤う。
気持ちだけね!

雨上がりなので、登山道も沢になってた。
本格的に山道に入りましたよ。
11:05 キノコ見付けたので、2回目の休憩(早っ!)

気温21℃、もう少し風が欲しい。
でも、しばらくじっとしていると、汗が引きますね。

ヌメリツバタケ?かな?
もしそうなら、食用だった。
今晩のオカズを採り逃した!

コイツはヤバそうなので、触りません。(;゚∀゚)
11:30 3回目小休憩
登りがキツくなってきた。
ザックの重みで、スグに息が上がる。
休み休みで、少しずつ登って行くしかない。
しかし、
藪蚊が多くてしっかり休めないのがツライ!
(ノД`)
11:53 うさぎ道分岐点

右の渓流を渡って行けば「うさぎ道」宝満山直通コース
ロープに沿って進めば「河原(ゴウラ)谷コース」
難所ヶ滝と仏頂山経由で、宝満山に至るコース。
「河原(ゴウラ)谷コース」で行きます。(`・ω・´)
(行かなきゃ良かった!)
12:00 渓流を渡る難所?に来た。
ここから急勾配になり、キツさ5割増しに!
ここで、しっかり休憩をとる。

上流から冷たい空気が吹き下ろしてきて涼しい!

う~ん、気持ちの良い渓流だ。ここで寝たい!
でも藪蚊が多い!(;>ω<)

ここで難所ヶ滝まで500m。
まだまだ先は長いぞ、気合い入れろ!
12:30 雨が降ってきた。

身体の方は雨より汗で濡れてる感あるので、無視w
逆に雨が冷たくて心地よい♡
そこでレインジャケットを荷物に被せて進む。
荷物優先である。
12:44 難所ヶ滝への分岐到着

滝は体力的に帰りに寄った方が良くね?
そう思ったが、看板を見ると「滝まで20m」とあった
意外と近い!じゃぁ行ってみよう!(=゚ω゚)
と身体に鞭打って行く。
滝まで20m・・
・・嘘だった。(´Д`;)
絶対20m以上あるよ!
どんだけ見積甘いねん!ヽ(`Д´;)ノ
しかも、鬼の急傾斜じゃないか!(;>ω<)
それ早く言ってよ!
無い体力がゴッソリ奪われたんだけど!
もうやめて!私のHPはとっくにゼロよ!
12:55 難所ヶ滝に到着。
ゼェゼェ息をしながら登って来た。

チョロチョロ落ちる水量の少ない滝です。
正直、ショボい!(ノД`)
滝というイメージのダイナミック感はゼロ!
冬以外は、別に見なくていいかも。
冬季は滝が凍結して、凄い氷柱になるよ
あの水量なら、氷柱になり易いだろうね。

凍った姿は見てみたいが、ここまでの道程はかなりキツイ。
そして「あと20m」という嘘。
あの悪魔の囁き!(;>ω<)
許さない!
そして激キツ急登からの~・・
トドメの滝のショボさ!
心折れたね。ポッキリさ・・。(; ̄∀ ̄)
無駄に体力奪われたので、ここでまたしっかり休憩。

ホント、マット持ってきて正解だった。
雨で濡れてるから、岩の上も座れないんだよね。
マットならおケツも安心です。
で、早くも水筒の水が無くなった。
ヤバい。
キャンプセンターに行かないと、喉が潤せない。
干からびるー!(゚Д゚;≡;゚д゚)

んで、ここも蚊がいる。
ゆっくり休ませてぇー!。・゚・(ノД`)・゚・。
13:13 雨が止んだので再度出発。

急傾斜を慎重に降りて、分岐から尾根を目指す。
で、また登り始めたのだが・・
ちょっとぉ!?(;゚ω゚;)
こっからものっそいキッツいんだけどー!

下を見るとゾッとする急傾斜・・。
軽いロッククライミングじゃね!?
そう思える急勾配。普通に崖w
少し登るだけで息が切れる。
誰だよ昭和の森から登ろうなんて決めたの!
・・・。
私だー!(ノД`)
もうイヤ!もう登り坂要らない!
うわーん、登りたくないよー!
。・゚・(ノД`)・゚・。
13:30 休憩!休憩だ!
右膝に違和感感じるんだけど!?
ヤバいっしょー!
ヤバいっしょーコレー!(゚ω゚;≡;゚д゚)
13:55 やっと尾根に着いた。
ここの手前がシャレにならない難所だった・・。
なんで最後の最後にアスレチック用意するかな・・。
悪意としか思えない。

予定より1時間遅れのペース。
早めに登り始めて良かったよ・・。(;゚∀゚)
14:15 仏頂山山頂
コース途中にある山です。
最後の登りが地味にキツイ。

何気に宝満山よりも標高が高い件・・。
ついでに登頂した訳だが・・何コレ?
ラスボスより四天王の方が強かった的な?

森で何も見えん!
仏頂山で仏頂面!
登ったという実績だけゲットして、先に進む。
14:27 宝満山山頂とキャンプセンターの分岐

向こうに見える岩の上が宝満山山頂。
登頂は・・
無理無理無理!ヽ(゚Д゚;≡;゚д゚)ノシ
こんな荷物背負って、満身創痍で登れるか!
滑落して死んでまうわ!
後回しだ!ヽ(`Д´;)ノ
14:30 やっと着いたーー!(*>∀<)

ひぃーん!疲れたよー!
もう昭和の森から登って来るのは嫌だ!
私の残りHP1ですよ!休みたい。
でも、
それより水!水が飲みたい!
(;>ω<)
確かトイレの裏手側にあるという情報が・・
「水場まで2分」
まだ歩かせるんかーい!?
щ(゚Д゚;щ)
私のHPはゼロになった。
■到着
ヘトヘトですぅ!
水場でガブガブ水を飲んだら、生き返った。
何あの水、世界樹の雫なの?
(*゚∀゚)
汗だくのインナーとシャツを洗濯。
サイトに戻ってチェアを
ふあ〜、やっとゆっくり出来ました。(*´∀`)
背中を預けて座れる幸せ、プライスレス!
そして蚊が居ない!それがいい!
(幸福を感じるレベルがガンガン下がってる)
■サイト紹介(2021/9月時点の情報)
標 高:795m(平地の-5℃)
サイト :フリーサイト(乗入不可)
※山小屋も利用可能
※駐車場から徒歩2~2.5時間
料 金:テントサイト 無料
山小屋泊 500円/名
山小屋休憩 50円
営 業:通年
利用時間:IN15:00 OUT10:00
予 約:テントサイトは不要
山小屋泊は要
公式HP:https://www.houmanzan.com/
トイレ :洋式バイオトイレ、紙有り
水 道:飲用可だが、自己責任
タワシや洗剤等無し
地 面:下草または土、平坦
ペグは適度な刺さり心地
(ハンマー不要)
ゴ ミ:持ち帰り
直 火:不可(焚き火自体がNG!炭火もダメ)
※蝋燭・固形/液体燃料コンロも不可
【備 考】
・テントは15時以降でなければ張れません
・基本的に火器はバーナーしか使えません。
アルストもNG!気化燃料バーナーでヨロ。
山小屋でもテントサイトでもダメ。
無論、焚き火や炭火もNG!
テン場であれば、蝋燭くらいは良いらしい。
でも基本ダメ(竈門神社から忠告されてるらしい)
・ハンモック可能な場所無し
・宝満山頂上まで徒歩5分
夜景が素晴らしいが、要ヘッドライト。
・電波は0~2本入る
・ペグハンマー(ゴム)無料貸出しあり
・シャワー・風呂は無い
【詳細写真】
宝満山山頂から下りてくるとこの景色。
キャンプセンター全景です。

フリーサイトですが、宿泊者が多い場合は詰めて張る事。
管理人が居る土日は、ひと言断って張る事。

↑写真右奥(サイト南西)に竈門神社方面への登山道がある

↑サイト北側:ロープから外は立入禁止。
うう~、ハンモックが出来るのに~。

↑山荘のデッキテーブルを利用する場合は50円
山荘の近くにトイレがあります。(写真右奥の建物)
サンシェードタープがある場所に、ペグハンマーの貸出あり

↑ トイレの奥側から徒歩2分弱の水場。
ここ以外にも、竈門神社方面の登山道沿いにもある
そっちはサイトからだと往復15分くらいかかる。
水の利用はここが無難

↑ 楞伽院(りょうがいん)山荘です。
元西鉄山岳部の手作り。
だが、竈門神社から神域に勝手に建てちゃダメと言われて寄贈。
全て有志の方が管理してます。
資材は手運び。ここまで担いで登るのは大変です。
トイレ用のウッドチップは15kgあるそうだ。
電気用のバッテリーは25kg・・うひぃ!(´Д`;)
山荘には管理人さんの詰め所もあります。

↑ テン場の規則です。
神社からの注意で、火事に非常に気を遣っています。
噴いたり、零れたりする燃料を使用する火器は使えません。
本日はここをキャンプ地とする!
(`・ω・´)
※中編につづく
「絶景の宝満山と拘りの山メシ&アテ!山の上のマティーニで過ごす宝満山キャンプセンター ★中編」
※後編はこちらからどうぞですぅ!
「チャック全開下山という偉業達成?ドラゴンボールを1つ集めて竈門神社で善逸に願いを!@宝満山キャンプセンター ★後編」
【キャンプ場総評】
標高が高くて涼しいです。虫は殆ど居ませんでした。
少し登れば宝満山の山頂。
夜景が美しいですが、登る時は細心の注意を。
云わずと知れて、ソロ向けですね。
そしてマゾ向けw
重いキャンプ道具背負って、600m登って来ると
ヘットヘトですわ!(;>ω<)
坊ガツルキャンプ場が最高難度と思ってたけど、
ダントツ宝満山の方が攻略難度高い!
考えてみればスグに判った。
坊ガツル:標高900→1200m、高低差300m
宝満山:標高200→800m、高低差600m
単純に倍はキツい!
そりゃ右膝裏の筋も痛めるわ!
坊ガツルが、ロンダルキアの洞窟なら、
宝満山は、ラストダンジョン!
鬼畜のハーゴン城だよ!
(;゚∀゚;)
誰だ、「最早敵ではない」とか言ったヤツ!
殴りたい。(; ̄皿 ̄)
で、
トイレは管理清掃されていて、山の上としては綺麗。
悪名高い坊ガツルトイレと比べたら美麗!w
でも、仕方ない事ですが、やはり清潔感はそこそこ。
用を足した後は、ボタンを押すとスクリューが回転。
ウッドチップと撹拌する事で分解を促す仕組み。
駆動機の電源は、ソーラーパネルと手運びのバッテリーですよ。
管理人さんに感謝しかないです。
水場まで少し距離がありますので、汲み置ける容器必須。
山水ですが飲めます。
胃腸が弱くて、心配なら煮沸すると良いです。
私はガブガブそのまま飲んでましたw
管理人さんは陽気で気さくな方です。
ルールをしっかり守って、綺麗に利用させて貰いましょう。
コメント