くじゅう連山登山(男池登山口~法華院温泉山荘)
※この記事は、前、中、後、続編の四部構成の前編です。
前編:登山中の話題主体
中編:山荘情報・宿泊中の話題主体
後編:朝駆け登山の話題主体
続編:下山中の話題主体
■経緯
2023年11月に計画した、くじゅう連山縦走登山
まさかの秋の雪で、急遽ルート変更となった。
あの時計画したルートで登ってみたい。
山の民となった私は、沸々と闘志を燃やしていた。
では、今年も霧氷を見に行こうではないか!

2024年登り初め!
冬の極寒キャンプで行く大船山だ!
(`・ω・´)
が!
年末の呑み過ぎが祟って身体が重い。

こっち見んなw
しかも、予定では下山翌日に仕事・・
ヤバくね?
計画的にかなりハードだよ?

・・・。
っしゃ行くぞぉ!
こうして私は旅立ったのだが、この時の私は知らない。
まさか、過酷な極限状況に追い込まれ続ける、
試練の山行となる事を・・
■登山開始
今回は初めて「男池登山口」から登ってみる。
駐車場は無料。
だが、誰もいない。
え~?男池登山口って人気ないの?
エイトたんには私の帰りを待ってて貰います。

シャリバテしないように、エネルギー補給。
本当は鶏飯おにぎりを食いたかったのに無かった。

高原ショップおの!
置いてないとは何事か!
鶏飯だ!いの一番に鶏飯おにぎりを置かぬか!
今思えば、出だしからこの不運。
この後の試練を暗示しているかのようだった。

男池湧水地から登って行くよ。
相変わらず綺麗で澄んだ水です。

ツチグリさん発見!
こんな綺麗な状態のツチグリさんは初めて見た。
コイツはキノコです。
踏むと破裂して盛大に胞子ばら撒く地雷キノコw

誰も居ない森の中を歩いて行く。

一泊二日テント泊装備を背負っているので、こまめに休憩を入れながら歩く。
重量は17kgあった。

サルノコシカケの赤ちゃんかな?
それとも、こういう種類のキノコなのか?

ん~?雲行きが怪しいな・・。
さっきからポツポツ雨を感じる。
天気予報では、曇りだったのに・・

男池の森は自然豊かで、見ていて飽きません。
この登山道はもっと評価されるべき!

オオミズゴケの規格外サイズかな?

苔も色々な種類があるよ。

倒木の中身が無くなって、大砲みたいになってたw
歩いていて楽しい。
だが、雨が無視できない雨量になって来た。
これはツンデレ太陽神の業務怠慢だな。
あの女神、寒さに弱いからなぁ・・。

こっち見んなw
■運命の分かれ道①
ぬぅ・・しまった。
まともな雨具を持って来ていない。
カッパも傘も無いのだ・・。
ソレデモヤマノタミカ?
って言わないで・・
気温は3℃、濡れると凍える寒さですよ・・?
コレはヤバい。
そして、まだまだ先は長い。
こんな序盤から服を濡らすと、体温を奪われ続け、
低体温症になるリスクが増す。
天気予報が雨マークに変っていた。
これから先、止む事には期待しない方が賢明だ。
今なら引き返せる位置にいる。
アナタならどうする?
①雨に濡れて凍える登山を続ける
②諦めて帰ってヌクヌク過ごす

私は①を選択。(※通常は②が正解)
だが、今ある装備の中で可能な限りの、
雨対策を施した上での登山続行
無策で①を選択するほど愚かではない。
テントのグランドシートをバックパックに被せ、
余った生地で上半身を覆い、ポンチョの様にした。
装備が濡れると、宿営時に凍える。
身体も濡らせないが、装備も守らねば冬の夜は過ごせないのだ。
頭部はツバの広いハットがある。
濡れるのは仕方ないとして、眼鏡に水滴が着くのを防ぎ、視界を確保する事が出来るようにした。

身を隠せる岩陰や倒木があったら、そこに入って休憩兼雨宿りを繰り返す。
雨だと休憩もままならない。
即席雨具は機能していた。
だが、どうしても両腕上腕部は濡れてしまう。
このまま行けるだろうか・・
明日は晴れるので、天候は回復傾向にある筈だ。
だが、天気予報はコロコロ変わる。
午前中のみの雨マークは、午後にも延長・・
不安を抱えながら歩いた。

太陽神、仕事しろし!
そして何とか分岐地点「ソババッケ」に到着。
ソババッケ。ソバ:山の麓、バッケ:崖
崖に囲まれた裾野みたいな意味で、名の由来は定かではない。
いや・・そんな事より・・

え?何ココ?沼じゃねぇの?

いや、沼でしょ?
YAMAPでルートを確認・・
は?この沼の上を歩くの?
ウケるぅw
沈まないよね?
あ、大丈夫そう。
グチョグチョだけど、沈まない。
恐る恐る通過した。

で、コレですわw
ソババッケを越えて谷を登って行くと雪景色。
そしてトレースが消えたw
雪に足跡が隠され、ルートが判んないよ。
もうええ!とにかく谷を登れ!

途中エネルギー補給におにぎり食う。
滑り易く、地味にキツイ傾斜の岩場が延々と続く。
降り止まない小雨。
ルートファインディングしながらの進行。
他に頼れる人も、トレースも無い孤独な山行。
静寂の山道が心を折りにくるよ?
くそぉ!ヽ(`Д´;)ノ
折れるもんなら折ってみろやぁ!

気合で谷を登り切った。
尾根「大戸越(うとんごし)」分岐に到着。
くっそ風TSUEEEE!
。・゚・(ノД`)・゚・。
もうやめて!
私の気力はとっくにゼロよ!
さて、どうする?
■運命の分かれ道②
計画では、大戸越に荷物をデポして、
「平治岳(ひいじだけ)」に登る予定だった。
通称ひいじいさんへ!
しかし、雨はみぞれに変り、風も強い。
荷物をデポするにも、地面は濡れて置く場所がない。
そして山頂は霧に包まれ、眺望は期待できない。
アナタならどうする?
①予定通り平治岳を登る
②諦めてスルーする
③引き返して帰る

ま、順当に②ですね。
登ってみたかったけど、コンディションが悪過ぎます。
これ以上、服を濡らす訳にはいきません。
ひいじいさん、また来るよ!

で、坊がツルに向かって下る。
だが、このルートもトレースが無い・・。
上記写真で、どこが登山道か判りますか?
正解は写真左端の方らしい・・
判るかこんなもん!
щ(>Д<;щ)

道迷いを繰り返しながらも、何とか下りて来た。
一人一石運動は、下りて来たヤツは参加できないね。

うひぃ、やっと坊がツルに着いた!
雨足が少し強くなって、靴の中にも染み始めていた。
一旦避難小屋で雨宿り休憩しよう。
■運命の分かれ道③
避難小屋で考える。
計画では、坊がツルキャンプ場でテント泊の予定。
だが、地面はグチョグチョ
冷たいみぞれが降り続き、風も強い。
荷物は何とか濡れずに保ってるが、
靴も服も濡れ濡れで、現時点でかなり寒い。
う~~ん、この状態でキャンプ?
苦行じゃね?
快適性?
なにそれ美味しいの?
そんな悲惨な未来しか見えない。
友達を下さい もう少し
今夜は帰れない 帰るとこない
誰も待ってない無駄に ボッチだわ
伊達にソロで山には おらんわ
笑わないで下さい 濡れネズミ
雨具を持ってないの バレちゃうから
靴にジワリ 雨が染みて草
こんな日でも私は テン泊
外は冬の雨 まだ止まぬ
残る体温奪う様に
傘が無いわけでカッパもない
もう帰りたい
とっくにゼロよ 服の撥水機能
ないわウケるわー
こんな悲しい歌が似合い過ぎる一夜を明かす事だろう。
悩ましい!(;>ω<)

こんな日にキャンプしてるアフォは・・
あ、一組だけいた。(; ̄ω ̄)
根性か!
う~ん、取り敢えずテントだけ建てるか?
そして法華院温泉山荘の談話室に逃げ込み、
服と靴を少しでも乾燥させては?
または法華院山荘のテン場に設営するか?
あそこは砂利場なので、グチョグチョ地面ではないだろう。
坊ガツルより多少はマシなのでは?
そもそもこんな濡れた服で、氷点下の山泊をするのか?
凍るよ?
割と命懸けじゃね?
(; ̄ω ̄)

こっち見んなw
さて、アナタならどうする?
①予定通り坊がツルに泊まる
②法華院温泉山荘に泊まる
③諦めて帰る
※中編につづく!
※中編はこちらからどうぞですぅ!
「災い転じて福来る!温泉となんちゃってカツサンドがヤバみに刺さる雪の法華院温泉山荘泊ソロ登山 ★中編」
※後編はこちらからどうぞですぅ!
「蒼き空に輝く儚き氷の珊瑚!新雪を踏み続け絶景の山頂独り占め!大船山ソロ登山 ★後編」
※続編はこちらからどうぞですぅ!
「下りの試練!運命の分かれ道!地獄の低木細雪道をどう切り抜ける!?くじゅう連山登山 ★続編
」
※この記事は、前、中、後、続編の四部構成の前編です。
前編:登山中の話題主体
中編:山荘情報・宿泊中の話題主体
後編:朝駆け登山の話題主体
続編:下山中の話題主体
■経緯
2023年11月に計画した、くじゅう連山縦走登山
まさかの秋の雪で、急遽ルート変更となった。
あの時計画したルートで登ってみたい。
山の民となった私は、沸々と闘志を燃やしていた。
では、今年も霧氷を見に行こうではないか!

2024年登り初め!
冬の極寒キャンプで行く大船山だ!
(`・ω・´)
が!
年末の呑み過ぎが祟って身体が重い。

こっち見んなw
しかも、予定では下山翌日に仕事・・
ヤバくね?
計画的にかなりハードだよ?

・・・。
っしゃ行くぞぉ!
こうして私は旅立ったのだが、この時の私は知らない。
まさか、過酷な極限状況に追い込まれ続ける、
試練の山行となる事を・・
■登山開始
今回は初めて「男池登山口」から登ってみる。
駐車場は無料。
だが、誰もいない。
え~?男池登山口って人気ないの?
エイトたんには私の帰りを待ってて貰います。

シャリバテしないように、エネルギー補給。
本当は鶏飯おにぎりを食いたかったのに無かった。

高原ショップおの!
置いてないとは何事か!
鶏飯だ!いの一番に鶏飯おにぎりを置かぬか!
今思えば、出だしからこの不運。
この後の試練を暗示しているかのようだった。

男池湧水地から登って行くよ。
相変わらず綺麗で澄んだ水です。

ツチグリさん発見!
こんな綺麗な状態のツチグリさんは初めて見た。
コイツはキノコです。
踏むと破裂して盛大に胞子ばら撒く地雷キノコw

誰も居ない森の中を歩いて行く。

一泊二日テント泊装備を背負っているので、こまめに休憩を入れながら歩く。
重量は17kgあった。

サルノコシカケの赤ちゃんかな?
それとも、こういう種類のキノコなのか?

ん~?雲行きが怪しいな・・。
さっきからポツポツ雨を感じる。
天気予報では、曇りだったのに・・

男池の森は自然豊かで、見ていて飽きません。
この登山道はもっと評価されるべき!

オオミズゴケの規格外サイズかな?

苔も色々な種類があるよ。

倒木の中身が無くなって、大砲みたいになってたw
歩いていて楽しい。
だが、雨が無視できない雨量になって来た。
これはツンデレ太陽神の業務怠慢だな。
あの女神、寒さに弱いからなぁ・・。

こっち見んなw
■運命の分かれ道①
ぬぅ・・しまった。
まともな雨具を持って来ていない。
カッパも傘も無いのだ・・。
ソレデモヤマノタミカ?
って言わないで・・
気温は3℃、濡れると凍える寒さですよ・・?
コレはヤバい。
そして、まだまだ先は長い。
こんな序盤から服を濡らすと、体温を奪われ続け、
低体温症になるリスクが増す。
天気予報が雨マークに変っていた。
これから先、止む事には期待しない方が賢明だ。
今なら引き返せる位置にいる。
アナタならどうする?
①雨に濡れて凍える登山を続ける
②諦めて帰ってヌクヌク過ごす

私は①を選択。(※通常は②が正解)
だが、今ある装備の中で可能な限りの、
雨対策を施した上での登山続行
無策で①を選択するほど愚かではない。
テントのグランドシートをバックパックに被せ、
余った生地で上半身を覆い、ポンチョの様にした。
装備が濡れると、宿営時に凍える。
身体も濡らせないが、装備も守らねば冬の夜は過ごせないのだ。
頭部はツバの広いハットがある。
濡れるのは仕方ないとして、眼鏡に水滴が着くのを防ぎ、視界を確保する事が出来るようにした。

身を隠せる岩陰や倒木があったら、そこに入って休憩兼雨宿りを繰り返す。
雨だと休憩もままならない。
即席雨具は機能していた。
だが、どうしても両腕上腕部は濡れてしまう。
このまま行けるだろうか・・
明日は晴れるので、天候は回復傾向にある筈だ。
だが、天気予報はコロコロ変わる。
午前中のみの雨マークは、午後にも延長・・
不安を抱えながら歩いた。

太陽神、仕事しろし!
そして何とか分岐地点「ソババッケ」に到着。
ソババッケ。ソバ:山の麓、バッケ:崖
崖に囲まれた裾野みたいな意味で、名の由来は定かではない。
いや・・そんな事より・・

え?何ココ?沼じゃねぇの?

いや、沼でしょ?
YAMAPでルートを確認・・
は?この沼の上を歩くの?
ウケるぅw
沈まないよね?
あ、大丈夫そう。
グチョグチョだけど、沈まない。
恐る恐る通過した。

で、コレですわw
ソババッケを越えて谷を登って行くと雪景色。
そしてトレースが消えたw
雪に足跡が隠され、ルートが判んないよ。
もうええ!とにかく谷を登れ!

途中エネルギー補給におにぎり食う。
滑り易く、地味にキツイ傾斜の岩場が延々と続く。
降り止まない小雨。
ルートファインディングしながらの進行。
他に頼れる人も、トレースも無い孤独な山行。
静寂の山道が心を折りにくるよ?
くそぉ!ヽ(`Д´;)ノ
折れるもんなら折ってみろやぁ!

気合で谷を登り切った。
尾根「大戸越(うとんごし)」分岐に到着。
くっそ風TSUEEEE!
。・゚・(ノД`)・゚・。
もうやめて!
私の気力はとっくにゼロよ!
さて、どうする?
■運命の分かれ道②
計画では、大戸越に荷物をデポして、
「平治岳(ひいじだけ)」に登る予定だった。
通称ひいじいさんへ!
しかし、雨はみぞれに変り、風も強い。
荷物をデポするにも、地面は濡れて置く場所がない。
そして山頂は霧に包まれ、眺望は期待できない。
アナタならどうする?
①予定通り平治岳を登る
②諦めてスルーする
③引き返して帰る

ま、順当に②ですね。
登ってみたかったけど、コンディションが悪過ぎます。
これ以上、服を濡らす訳にはいきません。
ひいじいさん、また来るよ!

で、坊がツルに向かって下る。
だが、このルートもトレースが無い・・。
上記写真で、どこが登山道か判りますか?
正解は写真左端の方らしい・・
判るかこんなもん!
щ(>Д<;щ)

道迷いを繰り返しながらも、何とか下りて来た。
一人一石運動は、下りて来たヤツは参加できないね。

うひぃ、やっと坊がツルに着いた!
雨足が少し強くなって、靴の中にも染み始めていた。
一旦避難小屋で雨宿り休憩しよう。
■運命の分かれ道③
避難小屋で考える。
計画では、坊がツルキャンプ場でテント泊の予定。
だが、地面はグチョグチョ
冷たいみぞれが降り続き、風も強い。
荷物は何とか濡れずに保ってるが、
靴も服も濡れ濡れで、現時点でかなり寒い。
う~~ん、この状態でキャンプ?
苦行じゃね?
快適性?
なにそれ美味しいの?
そんな悲惨な未来しか見えない。
友達を下さい もう少し
今夜は帰れない 帰るとこない
誰も待ってない無駄に ボッチだわ
伊達にソロで山には おらんわ
笑わないで下さい 濡れネズミ
雨具を持ってないの バレちゃうから
靴にジワリ 雨が染みて草
こんな日でも私は テン泊
外は冬の雨 まだ止まぬ
残る体温奪う様に
傘が無いわけでカッパもない
もう帰りたい
とっくにゼロよ 服の撥水機能
ないわウケるわー
こんな悲しい歌が似合い過ぎる一夜を明かす事だろう。
悩ましい!(;>ω<)

こんな日にキャンプしてるアフォは・・
あ、一組だけいた。(; ̄ω ̄)
根性か!
う~ん、取り敢えずテントだけ建てるか?
そして法華院温泉山荘の談話室に逃げ込み、
服と靴を少しでも乾燥させては?
または法華院山荘のテン場に設営するか?
あそこは砂利場なので、グチョグチョ地面ではないだろう。
坊ガツルより多少はマシなのでは?
そもそもこんな濡れた服で、氷点下の山泊をするのか?
凍るよ?
割と命懸けじゃね?
(; ̄ω ̄)

こっち見んなw
さて、アナタならどうする?
①予定通り坊がツルに泊まる
②法華院温泉山荘に泊まる
③諦めて帰る
※中編につづく!
※中編はこちらからどうぞですぅ!
「災い転じて福来る!温泉となんちゃってカツサンドがヤバみに刺さる雪の法華院温泉山荘泊ソロ登山 ★中編」
※後編はこちらからどうぞですぅ!
「蒼き空に輝く儚き氷の珊瑚!新雪を踏み続け絶景の山頂独り占め!大船山ソロ登山 ★後編」
※続編はこちらからどうぞですぅ!
「下りの試練!運命の分かれ道!地獄の低木細雪道をどう切り抜ける!?くじゅう連山登山 ★続編
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