くじゅう連山登山(大船山~男池登山口
※この記事は、前、中、後、続編の四部構成の続編です。
 前編:登山の話題主体
 中編
:山荘情報・宿泊の話題主体
 後編:朝駆け登山の話題主体
 続編:下山
の話題主体
 
※前編はこちらからどうぞですぅ!
この試練アナタならどうする!?トレース無・雨具無で登る過酷な氷雨のくじゅう連山ソロ登山 ★前編
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雨具もトレースも無く、迷い悩みながら、過酷な氷雨の登山道を歩む。
 
※中編はこちらからどうぞですぅ!
災い転じて福来る!温泉となんちゃってカツサンドがヤバみに刺さる雪の法華院温泉山荘泊ソロ登山 ★中編
245-227(34-32)法華院温泉山荘103_144356
山荘に泊まる事で、寒さ、濡れ、疲労から開放!
お金の力で丸っと解決!
    (言い方!)
※後編はこちらからどうぞですぅ!
蒼き空に輝く儚き氷の珊瑚!新雪を踏み続け絶景の山頂独り占め!大船山ソロ登山 ★後編
245-227(34-32)法華院温泉山荘104_093151
大船山で目的の霧氷を見れたが、山頂でスマホが死んだw
敢え無く充電の為に下山を余儀なくされる。
 
■北大船山登頂
はい、そんな訳で一気に北大船山へワープw
 
避難小屋で充電して、スマホ復活。
充電しながら歩いて、北大船山にやって来ました。
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あの中腹に見える広場が段原分岐。
あそこに荷物をデポして登って来ました。
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速攻で登頂ですw
(; ̄∀ ̄)
北大船山。
段原分岐から数分で行けちゃう地味な山。
ですが、一応1700m超えで、連山の中でも11番目に高い山。
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晴れてると、こんなに素晴らしい眺望を誇ります。
みまたんと坊がツルが、真正面に一望出来ちゃうよ。
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ただ、登山道が
別名「帽子泥棒」とも呼ばれる低木の細道。
大きな荷物を担いでると、引っ掛かって全然進めない。
登る時は、段原に荷物デポして行くのが正解です。
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では、一旦段原に戻ります。
向うに見える米窪のお鉢を回って、黒岳方面に行きましょう。
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このルートも
初めて通ります。
だが、例によってトレースは無い。
そして深い雪が積もり、視界を遮る低木だらけの道。
こっちでええのん?
不安しかありませんw
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米窪の底です。
写真の反対側の尾根まで行く予定だが・・
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序盤で心折れかかってる!
    (ノД`)
ここの道、狭過ぎる!
背中のデカいバックパックが引っ掛かりまくって
全然進めん!ヽ(`Д´;)ノ
 
加えて、
引っ掛かる→霧氷が落ちて服に入る、の
追撃コンボがウザい!
      (; ̄皿 ̄)
地味にイラッとくる。
 
更に雪が深い!
ズボズボ埋まりながらの進軍で進まねぇ!
加えて突然足を取られるトラップ付き!
それが延々と続くんです。
 
帰りたい!(;>ω<)
でも、その帰り道がコレ!
帰ってる真っ最中なのが救われない!
泣きたくなる!
   (ノД`)
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凶悪過ぎるだろこの道!
低木の道だろうと、予想はしてたけど、
霧氷や雪とタッグ組まれると極悪です。
 
引き返したいと嘆きながら、頑張って進んで、
ようやくお鉢周り中間地点。
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お、大戸越に向かう分岐がある。
YAMAPで確認したら、不人気ルートだが、確かに行けるっぽい。
 
■運命の分かれ道④
計画では、黒岳方面に行って、風穴という名所を見て帰る予定。
だが、この後も凶悪な低木細道を歩くのは骨が折れる。
 
大戸越に向かえば、標高が下がるので、植生が変わって中低木林地帯に入るだろう。
そうなればザックを引っ掛けて進行を邪魔される事は無い。
 
ただ、
大戸越は行きにも通ったので、景色は変わり映え無い。
どうせなら歩いた事の無い道を歩く方が、山は楽しめる。
 
アナタならどうする?
 
①妥協して楽が出来る
大戸越ルートに変更する
②初志貫徹で黒岳ルートを進む
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私は①を選んだ。
ストレスばかり溜まる低木細道に嫌気がさしていたのだ。
あのルートは、雪が無い時期に、軽装で通るべきだ。
 
これ以上バックパックを枝に引っ掛けると、破損するかもしれない。
なので、残念だが風穴は別の機会に行く事にした。
 
後にこの選択が、大正解だったと判明する
 
で、
少し下りて来たら雪原の広場に出た。
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うん、真っ白!
道なんてどこにもないぜw
     (乾いた笑い)
 
トレースもテープも無い。
先生!どこに行けば良いのか分かりません!
      。・゚・(ノД`)・゚・。
 
YAMAPのGPS地図を頼りにルートファインディング
え?左?なんか戻ってない?
目の前には下りれそうな谷があるけど?
 
ん?待てよ?
あ、そう言えばさっきの分岐看板に・・
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「谷におりるな」って誰かが書き足していた。
 
あの谷がそうか!
あぶねぇ!
 
無事に正規ルートっぽい道に入ったが、
まだまだ続く、低木細道!
低木細道
地獄
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この場所、実は分岐です。
写真右に行くと北大船山。
真っ直ぐ行くと、先程通って来た広場に行く。
こんなん案内もなくて判るか!
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向こうに見える山は平治岳
幾分、木々の背が高くなってきた。
やっと枝に荷物が引っ掛からなくなったよ!
それだけでものっそい快適♪
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青空を背景にした霧氷がマジ綺麗!
だけど、上に見惚れてると足を滑らせてしまう。
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上見てなくても、注意してても足は滑る。
雪の下の岩が隠れてて、踏んでみないと判らないのだ。
 
どうやっても滑るなら、
いっそ滑り下りよう!
という発想に至ったw
245-227(34-32)法華院温泉山荘104_111234
転倒覚悟で、ガンガン下りる。
10歩歩いたら、多分+1~2歩分くらい滑って下りてる。
ほぼほぼスキーしてる気分だw
これ楽しい!
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昨日通過した、大戸越に戻って来た。
おお!一つだけトレースがある!
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あ、そう言えば昨夜談話室でお喋りした山の民が、平治岳に行くって言ってたな。
って事は、ソババッケ・男池登山口方面の道には・・
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あー、やっぱトレース無ぇ・・
うん、もういいや・・。(; ̄∀ ̄)
 
ここまで来ると疲労感が出て来た。
昨日諦めた平治岳に登るか一瞬迷ったがスルー
早く帰らないと、そろそろ時間的にもマズい。
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ハート型の岩♡
 
そこからの下りも、半スキー状態で滑り降り~♪
だが、標高が下がって来ると、雪の量が減って来て、
それも出来なくなってきた。
転倒すると雪のクッションも薄く、痛い事が想像に容易い。
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そして薄い積雪は、岩を滑り易くする。
これまで味方だった雪が牙を剥く。
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膝が痛み始めて、こまめに休憩が必要になった。
荷物の重みも、牙を剥く。
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結構下りて来たが、まだまだ男池登山口まで遠い。
私、この道を昨日本当に登って来たのか?
こんなに長いトレイルだったっけ?
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なんかカッコいい朽ち木とサルノコシカケ
堂々と直立した姿が凛々しいよ
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ソババッケに戻って来た。
はぁ~、あと半分だ。
泥の沼モドキは、雪で雪原に姿を変えていた。
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ここでトレースを発見。
どうやら黒岳に行った人のトレースっぽい。
あ~心強い!
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くり貫き倒木に戻って来たよ。
ここまで来ると、膝の痛みが増してきた。
下りは膝に負荷が掛かるなぁ。
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行きの景色と、全然違うよねw
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行きは気付かなかった「かくし水」という水場
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凍って枯れてた。
あれ、もしかして水、隠されてる?
245-227(34-32)法華院温泉山荘104_134923
やっと男池湧水地に戻って来た。
長かった!
重い荷物を背負っての7時間近い山行
ハードな帰路だったな・・。
ま、ここから家まで3時間のドライブも残ってるんだけど。
245-227(34-32)法華院温泉山荘104_141519
途中の峠でくじゅう連山を振り返る。
おおう、あの山の中を歩いてたのか・・
あの時、黒岳方面に行ってたら、まだ山の中に居た事だろう。
体力的に無理だったかも!
大戸越ルートに変更して本当に良かった。
時には撤退も大事だな。
245-227(34-32)法華院温泉山荘104_151941
疲労感が強く、休憩がてらに温泉で汗を流す。
先々週も入ったけど「湯の森温泉」に立ち寄った。
ふああ~気持ち良過ぎるぅ♡
245-227(34-32)法華院温泉山荘 一晋104_161710
お腹も空いたので「ラーメン一晋豊前店」でラーメン。
うめぇ♡染みた!
 
今回は試練の連続のハードトレイルだったなぁ。
1つでも判断を誤っていたら、もっと過酷だったと思う。
計画通りに行きたい場所に行く事も大事だけど、
柔軟に臨機応変に、撤退をする事も大事だと身に染みた。
 
とにかく疲れた!
この身体で明日仕事なのだけれど・・
245-227(34-32)法華院温泉山荘104_094104
こっち見んなw