RPG(ロールプレイングゲーム)

冒険に出る為の準備を整え、装備を強化し、様々なフィールドやダンジョンを攻略し、敵を倒してプレイヤーを育てるゲーム。

 

ある日、キャンプの楽しさを調子良く語っていたら、後輩から言われた言葉にハッとした。

なんだかRPGみたいですね。」と・・。

 
 
なるほど、確かにRPGっぽい!
 
 
装備を買い、準備を整え、キャンプ場というダンジョンに向かい、敵(虫)を倒し、様々な不便を乗り越え経験値を稼ぐ事により、日常生活では得られない様々なスキルが身に付く。
 

キャンプスキルは知らない人が見ると、魔法のようにも見える。



なるほど、自分がキャンプにハマった理由が分った。

RPG好きだもの。

 

キャンプとゲームの攻略は似通った部分があるんだなぁ。



だが、1つだけRPGとの大きな違い(注意点)がある。

現実世界は理不尽で非情で無情である。

「はじまりの町の近辺は、弱いモンスターしか出ない」とか、そんな親切設定はない。
セーブもリセットも出来ない。都合よく勇者が助けに来たりもしない。


現実では、いきなりボスモンスター(熊や猪)にエンカウントする危険性もあるのだ。

敵は大自然・・・超強い!



その為、少しの油断や判断ミスにより、思いも寄らないピンチに陥る事がある事を、深く心刻み付けておくことが肝要である。




通常は、キャンプにハマると以下のような流れで、徐々にマニアックになっていくのが王道?である。


 

ビギナー:グループキャンプやファミリーキャンプで慣れる

初級  :キャンプが楽しくなり、ソロキャンプに興味を持つ

中初級 :設備の整った安全なキャンプ場でソロに慣れる

中級  :最低限の設備の無料キャンプ場でソロに慣れる

中上級 :自分以外誰も居ない(完ソロ)マイナーキャンプ場を好む

上級  :設備無し、人もいない野営を楽しむ

 

 

確実性と安全性を考えると、上記のように慣れていく事がお勧めなのであるが・・

 

しかし、私が初めてキャンプ(車中泊)をやってみようと思い立ち、向かった先は以下のような場所であった。



管理放棄された元キャンプ場(管理人不在)
 ※元管理部署に電話してキャンプして良いのか確かめてみたら、
  「利用しても良いですか?」「何もないけどいいの?」「はい」
  OKだった。
 
現在は放置状態のキャンプ場・・従って、

水道・トイレ無し    (要持参)

電灯無し        (夜は真っ暗)

スマホ電波ギリギリ   (緊急連絡困難)

マイナー過ぎて誰も居ない(誰にも頼れない)

野生動物(鹿・猪)が多い(襲撃の危険性)


しかも、天候は

 

いきなり上級者コース!

はじめからハードモード!

 
 
初回から完ソロ、雨キャン経験しちゃった。

 

 

控えめに言ってアホである

 


はじまりの町の隣に、魔王城があったから、取り敢えず乗り込んでみたw

 

無知とは恐ろしい。気付かぬ内に、そんな無茶をしていたのである。

 
 

 当時(2019/5月)の写真がコレ。

1-1ソロキャンプ25
車中泊予定なので、テントも無く、家にあった運動会用のワンタッチタープを持ち出した。
雨が降り込まないように低く設置して、シートを風上に張って過ごすの図。

  


初キャンプの為に購入したのは、以下の通り。

1-1ソロキャンプ28
スゲェ、全部ピカピカだ!今(2020/6月)じゃ随分燻し銀になった・・。
そりゃ50回も使えばそうなるわな。今でも現役でバリバリ使ってます。

 
SOTO ST-310 レギュレーターストーブ

コイツのお蔭でキャンプにハマった感がある。

 
 
●コールマン インフィニティチェア
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価格:9979円(税込、送料無料) (2020/6/21時点)

安いコピー品が出回ってますが、元祖をリスペクト。
一度、イニフィニティチェア泊した事がある。
そう、コイツで眠れます!




●キャプテンスタッグ カマド
焚き火台を買ってから、出番が少ないが、チョイチョイ代打で出場する。
100均商品でカスタマイズ出来るのが良いよね♪



●キャプテンスタッグ 3点セット ステンレスクッカー M-7540
ハードに使ってるが、流石はSUS。傷も少なく硬くて頑強です。
アルミは傷つき易いし、チタンは高い。
やはりSUSが良い。

 
 
残りの小物は100均だ!(`・ω・´)
 
寝袋(引越しの際に使った)とテーブル(BBQ用)も家にあったので持ち出し。


1-1ソロキャンプ22

写真右の黒いボックスは、スパイスボックス。
セリア商品を組み合わせて自作しました。

1-1ソロキャンプ27
 
2020年6月の今でも活躍してます。お気に入りの自作品。
 
 
1-1ソロキャンプ29
 
火熾し鍋に、100均の豆炭でシャウエッセン焼いてみた。
この火熾し鍋、今ではオガ炭の着火に活躍中。
 
1-1ソロキャンプ30
 
薪を拾ってきたが、雨で湿って使えないという・・。

1-1ソロキャンプ33
 
翌朝の朝食。切れてて見えないが、クッカーでミネストローネを作った。
これがメッチャウマかったので、以降キャンプ飯にハマる。
これから様々なキャンプ飯に挑戦する事となった。
 
 
 

無事に帰って来れたので、良かったのであるが、お蔭で一気にレベルが上がった。

トイレがあるだけで、
高規格キャンプ場じゃないか!

浮世離れした感覚を持つようになった。

 


大事なことなので、もう一度言う。

 

アホである。

 

 

だが、そのキャンプがものっそい楽しかった。

今から考えればチープでプアな、拙い装備のキャンプだったが、それでもキャンプは出来ると自信がついた。
 
そして、何もかもが目新しく鮮やかに見えて、心の底から感動した。

が綺麗だった。
カッコウの鳴き声を
初めてリアルで聴いて感動した。

夜に鹿の鳴き声がアチコチから響いた。
山のは気持ち良くて涼しかった。


1泊2日で2Lの水を使うと判った。
豆炭は煙の臭いが変なので、焼き料理には使えないと知った。
キャンプ飯は、家飯の5割増しでウマいと思った。


帰りがけの車中、興奮がずっと治まらなかったのを、今も鮮明に覚えている。


そして、本格的にキャンプを始めよう!
そう決意したのである。



食べ歩き遠征時にキャンプが出来るように、テスト的な意味で実施した初キャンプ。
当時は「ラーメン食べ歩き遠征の、ついでのキャンプ」の位置付けだったのだ。
それが逆転するキッカケになった。
 
ある意味、キャンプして、キャンプを始めたのだった。
 

  

こうして私は、どんなキャンプ場でも楽しめる、大抵の事では動じない図太い感覚を獲得したのだったが、人には全くお勧めできない経験なので、注意喚起しておきます。


ゲームなら無茶してもやり直しが出来るが、現実世界では無理なので、キャンプは慎重に計画的に、安全性と確実性を確保して向かいましょう。